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三宅村役場
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平成28年度所信表明

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 平成28年第1回三宅村議会定例会の開会にあたりまして、村政の所信を申し述べ、議員の皆様並びに村民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。

 私は、先月の任期満了に伴う村長選挙を経て、2期目の村政の舵取りを担うことになりました。
 これまでの4年間を振り返りますと、光陰矢の如し、瞬く間に過ぎてしまいました。「透明な村政を」という思いを託された行政の素人の私が、議会の皆様や村民の皆様など多くの方々や各関係機関、団体のご協力を頂きながら、なんとかその務めを果たすことができました。この間、空海路の改善・確保や人口透析の導入、火山ガスの規制解除など公約として掲げた事項は概ね達成できたものと考えております。また、火葬場の建設や新庁舎の建設の実現に道筋をつけたほか、避難道路の建設推進など将来に向けた取り組みも着々と進めて参りました。
  しかしながら、三宅村の復興はまだ道半ば、課題は山積しております。私は村長として、誰もが、この島で生まれ育ち、あるいは新たに人生を切り拓く場として、安心して、心豊かに生活し、家庭を育み、年老いて良かったと思える島づくりを進めるため、「島に育ち、島に生き未来につなぐ三宅島〜心ひとつに三宅の創造〜」を合言葉に今後4年間の村政運営に全身全霊を以って当たって参りたいと存じます。
 それでは、今後4年間の村政運営に関する所信を申し述べます。

 まず第一に防災島づくりです。
20年周期とも言われる噴火が2000年の噴火災害から既に15年が経過しました。昨年は、東京都ろの合同総合防災訓練を実施するなど、応急対応能力の向上を図って参りました。
これからも、安心して三宅島に住み続けられるよう、災害から村民の生命・財産を守るための対策や今後発生する恐れのある大地震による津波など、自然の脅威に十分配慮した減災対策、現在も放出を続けている火山ガスへの対応策、これら3つの対策を中心とした防災施策を積極的に推進するために、島内の防災・危機管理体制の充実に努めて参ります。
具体的には、これまで進めてきた施策のほか、噴火や津波に備えた避難計画の策定、災害時要援護者の避難支援プランの拡充など避難体制の強化を推進して参ります。
 また、防災拠点広場や津波避難施設の整備を都や国の支援を得て推進して参ります。
更に、保水力を高め居住地域の安全を確保し、また、豊な海づくりのためにも、緑化対策事業を継続して行い先の噴火で傷ついた緑の復活を促進いたします。

 第二に、人材育成です。
 島づくりを進めるためには、まずは人づくりからです。島の発展を担うのは制度でも施設でもなく人でありますが、これには時間を要します。将来にわたり島を支える人材の育成に一層注力していく必要があります。
小中学校ではICTを更に活用するため、効果的な教材や手法を取り入れ学力向上を図るとともに、情報活用能力の向上を進めて参ります。
また、島内における業種や職種に応じた研修機会も確保するほか、村役場においても、職員の意識改革と人材育成を行い、やる気・チャレンジ精神にあふれ村民から信頼される職員の育成に引き続き取り組んで参ります。

 第三に、産業振興です。
 島の経済発展を図るためには、各産業の底上げが欠かせません。これまでの取組により一定の成果が見られるようになっておりますが、これまでの取り組みの継続に加え新たな取り組みを着実二行っていくことが肝要です。村民の皆様と危機感を共有しながら施策を進めて参ります。
  具体的には、漁業後継者育成事業を継続して行い、併せて農業者の育成、担い手確保に取り組んで参ります。
また、特産物のPRや新規開発、鮮魚・新鮮野菜などの販路拡大に取り組んで参ります。
 観光面では、自転車イベントなどの開催を推進するほか、都や国の支援を得て雄山火口の観光資源化の推進、観光客の利便性向上のための港湾・漁港の整備の促進や魅力的な観光資源を確保するために都立公園の設置を働きかけて参ります。
 更に、ジオパーク活動を推進して地域の魅力を高めるため、地域おこし協力隊を導入し、住民への普及や島内各団体や教育分野との連携を図って参ります。

第四に、福祉・医療の充実です。
安心して子育てができ、穏やかに老後の生活を送ることができる環境を整えることは、行政の重要な役割の一つであり、村の発展にとって大切なことです。
福祉面では、これまで実施してきている施策の充実を図るほか、要望の多い児童遊具を設置するなど、子育て環境の整備を促進いたします。また、見守り事業の改善を図るなど、高齢者が安心して暮らせるように対策を充実して参ります。
医療面では、医療スタッフの充実や専門診療を実施し一次医療の充実を図るとともに、中央診療所の安定運営、利便性向上に引き続き注力していきたいと考えております。

 第五に、スポーツの振興です。
村民の健康増進には、スポーツの振興が欠かせません。また、スポーツに関する環境を整備することは、観光客やスポーツ愛好者、移住希望者などに対し島の魅力の1つとして訴求することも可能となります。
 今年1月に、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、スポーツクライミングの実施会場に手を挙げたところですが、近日中に三宅村レクリエーションセンターのボルタリング設備の拡充が終了いたします。今後は、この施設を村民や観光客を問わずいつでも、誰でも利用できるよう利便性の向上に努めると共に、村民全体で機運を高め、スポーツ全般の活性化に繋げて参ります。
  また、スポーツ推進員の皆様の協力も得ながら、村民がスポーツに親しむ機会を確保して参ります。
そのほか、三宅小学校の校庭の芝生化を進めると共に、将来的な総合グラウンドの整備に向けて、調査検討を進めて参ります。

第六に、人口増対策です。
  減り続ける人口を目の当たりにして、危機感は募るばかりです。他の自治体の先進事例も参考にして、島内の若者たちの知恵を借りながら、三宅村に合った施策となるよう工夫しつつ取り組んで参ります。
  具体的には、UIJターンや孫ターンによる人口増を図るため、これまで、一定の効果が上がっている「ふれあい交流事業」や先般実施して好評であった「島暮らし体験事業」を継続して実施して参ります。
 また、移住に関する相談窓口を設置し、移住希望者への対応を充実・強化するため、島内求人調査や島外への求人情報発信等の人材確保事業、空き家対策を含めた住宅確保事業に重点的に取り組み、人口減少に歯止めをかけるべく努力して参ります。
更に、地域おこし協力隊を導入し、三宅島の魅力を広く発信して参ります。
  第七に、文化・教養のかおる島づくりです。

   帰島後10年を経て、文化・教養面での取り組みを充実させていくときであると認識しております。
  昨年完成した三宅村文化会館や郷土資料館を軸として、これまで展開してきたディスカバー三宅島事業を継続して実施し、地域に根付いた文化・教養が花開くよう、伝統芸能も含めた文化活動への支援を積極的に進めて参ります。
  また、映画鑑賞やコンサートの開催など芸術文化振興事業の実施も検討して参ります。

  第八は、元気と笑顔あふれる島づくりです。
  活気に満ち、元気と笑顔あふれる三宅島を実現するには、村民が性別・世代にとらわれず一体となって地域づくり、島づくりに励んでいく必要があります。
  安全・安心な環境で、女性や若者が様々な場に一層参画できるように配慮しつつ、高齢者がいつまでも元気に地域活動に参加できるよう健康寿命を延ばす取り組みを推進し、元気と笑顔あふれる三宅島を発信して参ります。
  そして、そのためにも役場から明るい挨拶と笑顔を発信して参ります。

  今後4年間の村政運営に関する所信は以上でございますが、これらは、平成24年度に策定した「第5次三宅村総合計画」や昨年7月に制定した「三宅村村民憲章」の精神に基づくものです。
  私は、今こそ役場、村民、村内の各団体・事業者が協働して、復興から次のステップに向けた島づくり、未来に希望が持てる島づくりを目指し、ひとつの三宅島を創り上げていくときであると認識しております。
  これら目前に山積する諸課題に対し、国や東京都の力もお借りしながら、焦らず弛まず着実に取り組んで参りますので、議員の皆様、そして、村民の皆様の御理解とご協力をお願い申し上げます。
    
  次に、ただいま申し述べました所信に基づき、平成28年度予算の編成方針について申し上げます。
  今回上程させて頂いている予算案、特に一般会計は村長選挙の関係から人件費・扶助費・公債費等の義務的経費を中心とした骨格予算で編成しており、私の所信に基づく新規事業や投資的事業については、後日の補正予算として編成して参ります。

  まず「防災島づくり」ですが、二酸化硫黄濃度常時観測、火山ガス監視室業務などの火山ガス対策を引き続き行うとともに、台風や噴火災害等の襲来に備え三宅島活動火山避難施設の適正管理を図って参ります。また、毎年来島いただいている緑化ボランティアに対し緑化プロジェクト支援事業を実施し、森林の再生に努めて参ります。

  次に「人材育成」ですが、職員の階層別研修・専門研修等を行うとともに、職員の自主性と意識改革を目的とした職員自己啓発視察研修を行います。また、小中学校においては、ICT教育の更なる活用を図るべく、より効果的な教材や手法を取り入れ学力と情報活用能力の向上を図って参ります。

  次に「産業振興」ですが、農産物PR事業により、島内産品のPRや販路の拡大を図るとともに、認定農業者支援事業、農地リフレッシュ事業を実施し農業の振興を図って参ります。
  更に、高齢化の進む漁業後継者の確保に向け後継者育成事業を行うともに、三宅地区海面利用協議会を開催、遊漁業者と漁業者の利用調整を図ります。観光振興としたしましては、雄山の観光資源化に向けた火山ガスの濃度観測を継続実施するとともに、島のイベントとして定着したマリンスコーレ21フェスティバルや三宅島オートバイレース、また夏季の海水浴場監視業務や都内での観光宣伝等を継続して実施し観光客の誘致を図って参ります。

  次に「福祉医療の充実」ですが、高齢者配食サービス、心身障害者タクシー料金補助、障害者地域緑化推進事業補助、地域見守り事業、老人クラブ運営費に対する補助、紙おむつ等助成事業等の各種事業を実施し高齢者や障害者が安心して暮らせる地域づくりを目指します。
  また、出産祝い金や三宅キッズパスの交付、子育て広場の運営等の子育て支援を実施いたします。
  更に、中央診療所における医療スタッフの充実や専門診療を実施いたします。

  次に「スポーツの振興」ですが、中学生による離島交流野球大会、小学生によるアイランドリーグへの参加、島内各体育協会加入団体に対し補助を行います。

  次に「文化教養のかおる島づくり」ですが、島内の史跡等の適正管理を図るとともに、三宅島の古文書の調査整理を実施し島内文化財等の保護を図って参ります。また、ふるさと発見ディスカバー事業を実施し文化活動への支援を実施いたします。

  次に「元気と笑顔あふれる島づくり」ですが、高齢者がいつまでも地域活動に参加できるよう保健師による健康増進事業を実施いたします。
     
以上、三宅村の平成28年度予算は一般会計が2,654,313千円、国民健康保険(事業勘定)特別会計が566,965千円、国民健康保険(直営診療施設勘定)特別会計が380,609千円、介護保険(保険事業勘定)特別会計が326,963千円、簡易水道特別会計が206,966千円、後期高齢者医療特別会計が89,539千円、旅客自動車運送事業会計110,559千円と7会計あわせて4,335,914千円となりました。
  これらの事業を確実に実施していくためには、国や都の補助事業を積極的に活用することは勿論のこと、自己財源の安定確保が必要不可欠です。平成28年度においても村税、使用料、貸付金などの自己財源について一層の強い意志をもって確保にあたる所存です。

  最後に、三宅島の復興・振興は行政のみで成し得るものではなく、議員の皆様、村民の皆様との強い連携が必要不可欠となります。どうか議員各位をはじめ、村民の皆様の変わらぬご理解とご協力をお願い申し上げ、所信表明といたします。


東京都三宅島三宅村長 櫻 田 昭 正